仙台の吉岡町の宿場は、隣に街道ができ、年々人が減っていた。
そこで、主人公たち旦那衆は、お金を集めて、仙台藩にお金を貸すことを考えた。
仙台藩主は、薩摩藩主に負けず、近衛少将の官位が欲しく、幕府老中に、お金を渡すしきたりがあった。
そして、主人公たちの宿場では、伝馬の負担があり、その負担を免れるには、1千両を貸して、1割の利息を返してもらえば負担が減る算段だった。
お金を集めるのに、旦那衆を説得するのは大変だった。上町、中町、下町の力関係を使ったりした。
主人公は、養子で、本家の浅野屋は、守銭奴で有名な家だった。本家は主人公の弟が継いでいた。主人公は、本家を恨んでいた。
しかし、実際は、父親は、社会のために倹約する人物だったし、弟は、弱視だったため本家に残された。主人公は涙する。
父親の報国の想いのため、何としてもこの計画を実らせたい。
仙台藩の財政担当は、冷たい人物。お金を借りるよりも、藩自ら商売してお金を稼ぐ政策だった。
主人公たち代表は、1度、藩への訴えに失敗。2度目に、その思いを伝えると、成功。しかし、必要なお金は増やされ、800貫文増えた。
浅野家は、潰れてでもそれを出す。何としても通したい。
この話は実り、藩主が旦那衆に会いにくる。慰労してくれた。
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